白髪染めが色落ちしてしまう原因はいくつかありますが、その1つが「洗髪」です。髪を清潔に保つために良かれと思ってやっていることが、染料を洗い流してしまっているなんてショックですよね。
せっかく白髪を染めてもシャンプーするたびに洗い流してしまってはもったいない!!
白髪染めが色落ちしにくいシャンプーはないのでしょうか?
シャンプーにはいくつかの種類があって、使われている洗浄成分に違いがあります。その成分によって洗浄力に差が出るため、白髪染めが落ちやすいものと、白髪染めが落ちにくいものとに分かれます。
市販されている多くのシャンプーは「高級アルコール系シャンプー」や「石鹸系シャンプー」に分類されるもので、高級アルコール系シャンプーは界面活性剤を主成分として洗浄力が高くさっぱりとした洗いあがりが特徴ですが、染毛料まで洗い流してしまいます。
石鹸系シャンプーは安全性が高いとされている石けん素地が主成分で洗いあがりがスッキリしますが、アルカリ性のため髪を膨潤させ内部に浸透した色を流れ出やすくさせてしまいます。
髪の主成分であるタンパク質を構成するアミノ酸から作られている「アミノ酸系シャンプー」は、泡立ちは少ないですが肌や髪と同じ弱酸性でやさしい洗いあがりが特徴で、白髪染めが落ちにくいシャンプーとされています。
ただ、市販されているアミノ酸系シャンプーの中には、高級アルコール系シャンプーにアミノ酸が配合されたものも含まれているので、純粋なアミノ酸系シャンプーを探すのは難しいですが、できるだけシャンプーは白髪染めが落ちにくいものを使いましょう。
姉妹サイトでは、シャンプー以外の白髪染めを落とさない工夫やコツについても詳しく載せてますのでチェックしてみて下さいね。
ノンシリコンシャンプーと白髪染めとの相性は?
ノンシリコンシャンプーは髪や頭皮に良いと評判で、店頭やCMでも見かけることが多くなりましたね。
これまでのシャンプーによく使われていた「シリコン」が使われていない商品というわけですが、一体何が「良い」のかご存知ですか?
そもそも、シリコンはケイ素などを材料に作られた人工物で「シリコンオイル」とも呼ばれていて、撥水性がありヘアケア商品だけではなくファンデーションや日焼け止めなどの化粧品にも配合されています。
シャンプーに配合されているシリコンは原材料として「ジメチコン」、「シクロメチコン」、「アモジメチコン」などと表記されていて、毛髪のキューティクルをコーティングして剥がれや切れ毛を防いだり、手触りを良くしツヤを出す目的で使われています。
これだけを聞くと私達が求めている美髪に必要な成分のような・・・
シリコンが配合されている方が髪に良いような・・・気がしますよね。
シリコンには強いコーティング力あるからこその難点も存在。
- 頭皮や肌の毛穴を詰まらせてしまう。
- トリートメントなどの有効成分の浸透を妨げる。
- パーマやカラーをかかりづらくする。
そして、シリコンが配合されているシャンプーには洗浄力の強い洗浄成分が使われているものが多く、それによる髪のダメージを感じさせない目的でシリコンが使われていると考えることもできます。つまり、ノンシリコンシャンプーの方が白髪染めの色落ちがしにくいシャンプーと言えますね。
ただ、ノンシリコンの場合、水や摩擦から髪のキューティクルを保護する役目がない分、洗髪方法によっては水や摩擦などで髪のキューティクルがダメージを受ける場合があります。
傷んだ毛髪では毛髪細胞の隙間から色が流れ出てしまい、色落ちしやすい原因となるので気をつけましょう。セットで売られているノンシリコンのトリートメントやコンディショナーなどを併用して改善していきましょう。
ノンシリコンでも洗浄力の強い洗浄成分が使われていることも!
気を付けたい洗浄成分は、「ラウリル硫酸Na」、「ラウレス硫酸Na」、「スルホン酸Na」、「コカミドDEA」、「ポリオキエチレンアルキルエーテル硫酸塩」など。
ノンシリコンの中でも洗浄力がやさしいアミノ酸シャンプーは、肌と同じ弱酸性なので低刺激で頭皮にも優しく、髪や頭皮の潤いを奪いません。敏感肌や乾燥肌の方にもおすすめですよ。
成分によっては白髪染めの色落ちを加速させてしまいます。購入の際は成分表をチェックしてみましょう。